私たちにもできる、ハワイの海洋環境保全活動



Aloha
前回 の記事ではbikiに乗って楽しむハワイ実践編の第6弾として「bikiに乗って、ハワイの海の生き物たちに会いに行こう!」を特集しました。今回はその第7弾として「私たちにもできる、ハワイの海洋環境保全活動」をご紹介します。ハワイの海の生き物たちを守るために、bikiろう!



1.ハワイの海洋ゴミ問題の現状


近年最も大きな社会問題の一つとして注目されている「海洋ゴミ問題」。なんと世界で年間800tにものぼる大量のゴミが海に流れだされているといわれ、その中でも特に深刻な問題として捉えられているものが「プラスチックごみ」です。

「プラスチック」は、今や私たちの生活の中で欠かせない便利なアイテムとして活躍していますが、その原料や製品の生産から廃棄に至るまで、実に多くの環境負荷をかけている点が指摘されています。それは陸上や大気の問題にとどまらず、海の中でも生じています。

ハワイを代表する海の生き物であるホヌ(ウミガメ)やハワイアンモンクシールをはじめ、イルカやクジラ、鳥たちに、魚たちも、海の暮らすすべての生物が、毎日のようにプラスチックごみをエサと間違えて食べてしまい消化・排出できなかったり、身体が引っかかって身動きが取れない状態になってしまうなどして数多くの生き物たちが命を落としています。またこれらプラスチックごみは海の生き物の命を奪うだけでなく、食物連鎖を経て人間の口に入り有毒物質として体内に蓄積されることで、様々な健康被害を及ぼす可能性があることも懸念されています。


世界中のプラスチックごみが漂流する「ハワイ島・カミロポイント」


あらゆる生物にとって悪影響を及ぼすことが指摘されているプラスチックゴミ。この世界中から集まる大量のプラスチックごみが、なんと還流の影響によって私たちの愛する自然豊かな島、ハワイ島に漂着しているという事実をご存知でしたか?「カミロポイント」と呼ばれるこの場所では、ハワイの海と生き物たちの命や暮らしを守るべく、慈善活動団体や学生などが中心となり定期的な清掃イベントを開催しています。





2.私たちにもできること




(1)「ゴミ」そのものを生み出さない


カミロポイントで回収される海洋ゴミの中には、米国だけでなく、私たち日本からのゴミもたくさん含まれています。ゴミを回収するということももちろん大事ですが、そもそも「ゴミそのものを極力生み出さない」ということこそが、すぐにでも私たちにできる最も重要な活動の一つです。

「使い捨て」を当たり前にせず、日常生活からできるだけゴミを出さない・堆肥可能で・何度でも繰り返し使用できるサステナブルなアイテムを選び活用するという事を心がけることは、海洋ゴミを減らす大きな第一歩に繋がります。(Made in Hawaiiのサステナブルアイテムについては「 おすすめ!ハワイ発サステナブルなアイテムたち 」をご参照ください)


(2)ゴミを見つけたら、すぐに拾う


次にできる活動の一つに「ゴミ拾い」があります。ビーチでのんびりしていたり、ホロホロしている最中にも、足元に目を向けるとあちこちで目につくお菓子やドリンクカップなどのプラスチック容器。これらを素通りせずに「拾いあげ」そして「適切な場所に収める」という何気ない行いは街をきれいに保つというだけでなく、海に飛ばされる前の段階でキャッチできることに繋がります。海洋ゴミを未然に防ぐということは、海の生き物たちの命を守ることができるとても大事な活動の一つです。


(3)「オーシャンフレンドリー」なお店を利用する


「店内での食事提供時には、再利用可能な食器類のみ使用する」「プラスチックボトルの飲み物は販売しない」などの7つの必須基準や、「省エネへの貢献」、「ベジタリアンやビーガン向けメニューを一定数揃える」など3つ以上のオプショナル基準を満たすレストランを指す「オーシャンフレンドリーレストラン」。オアフ島では、2022年2月末日時点で41のレストランが認定されています。ぜひこの活動を応援するためにも、オーシャンフレンドリーなレストランを利用してみましょう。


(4)「Parley AIR station」で学ぶ

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ビショップ博物館には、“Avoid(避ける)”“Intercept(断つ)”“Redesign(再設計)”の3つのテーマの頭文字から成る「Parley AIR station」という展示ブースが存在します。ここでは「ゴミをどのようにしたら良いか」「どのように再利用されているか」ということについて、デモンストレーションを通して学ぶことができます。



ここではプラスチックをシュレッダーにかけて小さくしてから溶かしたものを、アートやカラビナにリサイクルする作業を見学することができると共に、常駐するスタッフが解説してくれます。厚みがあるものや、すでに日差しによって劣化したリサイクルが難しいものについても様々な角度からお話しを伺う事ができます。




(5)海の環境保全活動を応援する


シルバーアクセサリーアーティストの手によって海洋プラスチックゴミを美しい宝石に生まれ変わらせ、ジュエリーにして販売するという取り組みを行っている“Nurdle in the Rough”。ハワイの自然がプラスチックゴミによって脅かされている現状を改善しようと、こうしたゴミのリユースを行うとともに、売上の一部を海の環境保全活動に寄付されています。

この クラシック・オーバル・ネックレス も、もちろんハンドメイド。カジュアルにもフォーマルにも合わせやすいシンプルなデザインが大人気です。


(6)ボランティア活動に参加する


ローカル、観光客問わずすべての方が参加できるゴミ拾いボランティア活動。ハワイには、「 808クリーンアップス (808 Cleanups) や「 ホノルル海さくら 」といった団体が精力的に活動されています。ぜひハワイ旅行計画の際には時間を作って、これらイベントに参加してみましょう。



愛するハワイの自然や生き物たちを守る活動は、旅行の時だけではなく、日本での日常生活の中にもたくさんあります。「ゴミをできるだけ生み出さない」「見つけたら回収する」「環境に優しいお店や商品を選ぶ・応援する」「ボランティア活動に参加してみる」など、小さな一歩からでもいっしょに始めてみませんか?

次回は、bikiに乗って楽しむハワイの実践編第8弾「bikiに乗って、地球にやさしく移動しよう」をお届けします。ハワイの海の生き物たちを守るために、bikiろう!



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