Aloha!
映画の世界観を表現するために不可欠な要素のひとつである、映画音楽。耳にしただけで、ふと登場人物たちの住む場所へと引き込まれていく…そんな経験はありませんか?
今回は、ハワイが舞台となるディズニー映画と、ハワイアーティストが提供している挿入歌をご紹介いたします。ハワイがテーマのディズニー映画音楽で、bikiろう!
1.リロ・アンド・スティッチ(2002年)
この「リロ・アンド・スティッチ」は、カウアイ島に住む両親を亡くし姉と二人暮らしの少女リロと、破壊することしか知らないエイリアンのスティッチの「ʻohana(オハナ)/家族」をテーマにした作品です。ハワイ好きはもちろん、ハワイに訪れたことがない方にもファンの多い、大人気映画です。
“Hawaiian Roller Coaster Ride” by マーク・ケアリイ・ホオマル
この映画の冒頭で流れるのが、オアフ島のアイエア出身のアーティストであるマーク・ケアリイ・ホオマルさんによる「Hawaiian Roller Coaster Ride」という曲です♪ハワイを感じさせる楽しいメロディーと、彼の伸びやかな歌声とカメハメハ・スクール児童合唱団によるコーラスとのハーモニーがたまらない一曲です。
マーク・ケアリイ・ホオマルさんは15歳の頃からフラダンサーとしてキャリアを積み、サンフランシスコへ移り住んだ後も先生としてフラを教えていました。その後、リロ&スティッチにて映画オリジナル楽曲である「Hawaiian Roller Coaster Ride」と、ハワイの伝統曲「He Mele No Lilo」を歌ったことで世界的な知名度を獲得しました。現在は、Academy of Hawaiian Artsにて本物のフラダンサーを育てるとともに、世界中の人々にHulaスタイルを教えています。
“Stuck On You” by エルヴィス・プレスリー
本作品中では、エルヴィス・プレスリーの曲が全7曲使用されています。その中の1つ「Stuck On You」は、まだまだちょっぴり悪い子なスティッチが、リロと一緒に島中を巡る微笑ましいシーンで使用されています。曲調がとっても穏やかなので、聴いているだけでのんびりとした気持ちになれます。
エルヴィス・プレスリーさんは言わずと知れたキング・オブ・ロックンロール。ギネス記録でも「史上最も成功したソロ・アーティスト」として認定されています。また「ブルーハワイ」をはじめとする3本の映画の撮影地がハワイということもあり、ハワイと縁が深いスターとして、カカアコエリアにあるニール S. ブレイズデル・センターの前には彼の銅像が設置されています。
2.モアナと伝説の海(2016年)
この「モアナと伝説の海」は、モトゥヌイ島に住む村長の娘モアナが島を救うべく、祖母から聞いた島に伝わる伝説をもとに、女神テ・フィティの心を取り戻す旅に出るというスペクタクル・アドベンチャー映画です。旅先で出会う筋肉隆々の半神マウイの声は、プロレスファンを中心に「ロック様」としてもお馴染みのドウェイン・ジョンソン氏が担当していることでも注目を集めました。ハワイ風の伝説×冒険で展開される迫力満点のストーリーは、アクション映画ファンも大満足の作品となっています。
“How Far I'll Go” by アウリイ・クラヴァーリョ
テーマソング「How Far I'll Go」は、アカデミー歌曲賞にもノミネートされた作品を代表する曲で、島を出たことのない主人公モアナが、豊かな自然に恵まれた島に戻そうと勇気を持って外の世界へと旅立とうとする決意を表現しています。
この曲を担当されたアウリイ・クラヴァーリョさんはハワイ州コハラ出身のアーティストで、カメハメハスクールの卒業生としても知られています。現在21歳の彼女は歌手と女優のどちらもこなすというマルチな才能の持ち主で、本作品の英語版ではオーディションで何百人もの中から見事勝ち抜き、主人公モアナの声も担当しています。
“We Know The Way” by リン=マニュエル・ミランダ&オペタイア・フォアイ
「We Know The Way」は、主人公モアナが島に隠された船を見つけたことをきっかけに祖先たちが航海をしていたことを知るとともに、過去の人々との繋がりを感じるという場面に登場する一曲です。この曲はリン=マニュエル・ミランダとオペタイア・フォアイが大海原を進む人々の気持ちを力強く歌い上げています。歌詞はサモア語のパートと英語のパートに分かれていて、モアナの世界観が最も表れている曲であるとも言われています。
リン=マニュエル・ミランダさんは、これまで「イン・ザ・ハイツ」や「ハミルトン」といった数々のブロードウェイミュージカルの制作、主演を務め、成功に導いてきた作詞作曲家&俳優さんです。「スターウォーズ/フォースの覚醒」では楽曲提供を、「メリー・ポピンズリターンズ」では点灯夫のジャック役で出演するなど、多くのディズニー作品に関わっていることでも知られています。
オペタイア・フォアイさんはサモア島出身のアーティストで、9歳の時にニュージーランドに移住しました。2004年にリリースしたアルバム「Tutuki」は “Best Pacific Album” in the New Zealand Music Industry Awardsを受賞しています。島国出身である彼の奏でるサウンドは評価が高く、最近では「ワイルドスピード」のスピンオフ作品である「ワイルド・スピード/スーパーコンボ」にて、主人公たちがサモアに着いた場面で流れる挿入歌「Taku Uo Pele」を手掛けたことでも知られています。
南の島のラブソング(2014年)
この「南の島のラブソング」は、ピクサー映画「インサイド・ヘッド」の同時上映作品として公開されたミュージカル仕様の短編映画で、愛するものを求めて歌い続ける主人公の火山ウクと、その歌を密かに海中で聴いているという火山のレレのラブストーリーです。7分という作品時間でありながらも、そこにはスケールの大きなロマンスがぎゅっと詰まっている、とっても優しい気持ちになれる作品です。
“Lava” by クアナ・トレス・カヘレ&ナプア・グレイグ
ウク役のクアナ・トレス・カヘレさんはハワイ島ヒロ出身のフラの振付師兼レイ職人でありながら、ハワイのグラミー賞と呼ばれるナ・ホク・ハノハノ・アワードで数多くの賞を受賞されている人気アーティストです。
レレ役のナプア・グレイグさんはマウイ島出身で、フラの歌手であると同時に言語学教授も務められています。1992年にはフラ競技会であるメリー・モナーク・フェスティバルのミス・アロハ・フラ部門で準優勝に、デビューアルバム「ピハナ」では、ナ・ホク・ハノハノ・アワードの最優秀女性ヴォーカリスト賞に輝きました。
いかがでしたか?今回ご紹介した作品のほかにも、ハワイを感じられる作品はまだまだたくさんあります。ぜひ映画をご覧になる際には、そのストーリーやシーンと共に、挿入歌にも注目なさってみてくださいね。ハワイがテーマのディズニー映画音楽で、bikiろう!
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